協会活動紹介

「クマンドウデジタルアライブ2026」で当協会主催セミナーを開催 ~20名超が参加、採用につなげるSNS活用を学ぶ~

2026.10.12 投稿伊勢谷 竜平

「クマンドウデジタルアライブ2026」で当協会主催セミナーを開催 ~20名超が参加、採用につなげるSNS活用を学ぶ~

令和8年10月9日、ふくい産業支援センターが実施する「クマンドウデジタルアライブ2026」において、当協会主催のセミナー「中小企業における採用につなげるSNS活用」を開催しました。会場には20名を超える方々にご参加いただき、SNSを採用活動に生かすための考え方から、媒体の使い分け、運用体制づくり、成功事例の共通点まで、実践的な内容が紹介されました。

■ 開催概要

日時:令和8年10月9日(金) 15:00~16:00
会場:福井県産業情報センター2階 会議室AB
講師:合同会社CLEMA 代表 中小企業診断士 西村 星彌 氏

■ 開会挨拶

開催にあたり、当協会の川嶋 正己 会長より挨拶がありました。昨今の人材確保の難しさに触れ、若年層が就職先を選ぶ際に「どんな会社なのか」「どんな人が働いているのか」を重視しており、その確認手段としてSNSが定着している現状が語られました。あわせて、当協会が推進する「新卒採用チャレンジ企業」制度の案内も行われました。

■ 講演「中小企業における採用につなげるSNS活用」

本編では、当協会会員であり、中小企業のSNS採用・集客支援を得意とする西村 星彌 氏(合同会社CLEMA 代表)が登壇しました。

【なぜSNSによる採用活動が必要なのか】
少子高齢化による人手不足の中、中小企業はSNSを通じて求職者に直接アプローチする必要があると説明されました。2026年卒の就活生747名を対象とした調査では、86.1%が「就職活動を進める上で企業のSNSアカウントが必要」と回答したことが紹介され、SNSは求人サイト等で会社を知った候補者が職場の雰囲気を確かめ、応募を判断するための重要な材料になっていると解説されました。

【各プラットフォームの使い分け】
SNSはプラットフォームごとに特徴があり、目的に応じた使い分けについて解説されました。

媒体 特徴・向いている使い方 評価・留意点
Instagram 画像や動画による世界観の発信、DM・ストーリーズでのコミュニケーションを通じたファン化に向く 運用負荷が大きい
TikTok 動画単位で評価されるため、アカウント開設初期からバズりやすい これから採用目的で活用を検討する企業に推奨
YouTube 横型の長尺動画で深い内容を伝えられ、社長インタビューなどに適している ―

また、制作コストを抑えつつ幅広い層に届けるため、1本のショート動画をこれら3つの媒体に同時配信する効率的な手法も提案されました。

【自社運用の課題と体制づくり】
中小企業のSNS運用では、目的の曖昧さ、担当者の時間不足、計画的な投稿の不徹底、担当者の退職によるノウハウの喪失などが課題となりがちです。内製化が難しい場合は、企画を自社で行い、撮影や編集などの実務の一部を外注するという現実的な選択肢も紹介されました。

【成功する採用SNSアカウントの共通点】
自己流で始めるのではなく、同業他社の成功・失敗要因を調査してから方向性を決めることが重要であると強調されました。そのうえで、実際の成功事例をもとに、成功するアカウントの共通点として次の5点が示されました。

  1. 物語性のあるアカウント名
    企業名ではなく、内容が気になる名前にする
  2. 「働く体験」を見せる
    会社説明ではなく、社員目線で仕事や職場を伝える
  3. エンタメ要素を先に
    採用・広報の色を抑え、まず楽しめる内容にする
  4. 社員の自然な姿を魅力に
    飾らない社員の様子をそのまま発信する
  5. 繰り返し使える「型」を作る
    同じ構成を使い回し、企画の負担を下げる

■ 質疑応答

参加者からは、自社で運用する上での実務的な課題について質問が寄せられました。「社員が顔出しを希望しない」という悩みに対しては、手元やPC画面を撮影する、マスクやサングラスを活用するといった工夫のほか、出演者へのSNS手当の支給や有償モデルの起用といった解決策が助言されました。

■ おわりに

本セミナーは、給与や勤務条件だけでは伝えきれない自社ならではの魅力を求職者に届けるためのSNS活用法を学ぶ機会となりました。ご参加いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。当協会では、今後とも地域中小企業の振興と地域経済の発展に寄与する様々な活動を行ってまいります。