
令和7年度第1回研修会
例会・会員研修委員会は6月3日に令和7年度第1回研修会を開催した。今回は、北陸新幹線福井開業後の福井駅前の現状と今後の持続的な賑わいに向けての課題を学ぼうと、まちづくり福井㈱の松尾大輔社長を講師にお迎えし、新栄商店街に今春オープンしたコノジナガヤの視察を兼ねて開催した。
コノジナガヤでは、松尾社長から施設概要やオープンに至るまでの経緯や苦労を伺った。建物全体は、元々の木造の柱や梁をそのまま活かし、あえてむきだしにすることで、レトロ感を演出し、まちと一体となった開放感のある小さな複合施設となっている。飲食店やギャラリーなど個性的な店舗が集まるなか、計画どおりにいかなかった区画があった。再開発事業で建物の解体がすぐ近くで行われている状況では、出店に躊躇する経営者がいても無理はない。一部区画は、シェアオフィスやラーメンショップを直営、グランドオープンしている。
また、まちづくり福井は、県外からも集客している「あげフェス」や「ワンパークフェス」などの大型イベントだけでなく、平日にどうしたら日常の賑わいづくりに繋がるか知恵を絞っている。まちなかを流れる足羽川の利活用など、現在進行形で課題を意識しながら、社員だけでなく業務委託やアルバイトなど総勢約70名で様々なプロジェクトに取り組んでいることが理解できた。福井県、福井市、福井商工会議所が一体となって策定した県都グランドデザインの実行部隊として今後も期待したい。
研修会後は、松尾社長を囲んでの懇親会を開催し、会員同士の活発な意見交換が行われながら夜が更けていった。
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第1回例会委員会報告01 -
第1回例会委員会報告02 -
第1回例会委員会報告03