お知らせ
[11/10]診断士の日 地方創生シンポジウム・開催報告
2025.11.11 投稿
中小企業診断士の日イベントとして、11月10日に地方創生シンポジウムを開催しました。
平日午後の開催ではありましたが、当日は参加者70人と多くの方にご参加をいただきました。
日時:令和7年11月10日(月) 14:00~16:30
会場:福井商工会議所ビル国際ホール
[1]「AI活用支援 ~生成AIを活用した農業経営~」
講師:所沢ゼロファーム 代表 佐藤勇介氏(ビデオ出演)
担当診断士:中野 彗
埼玉県で農業を営んでおられる佐藤勇介講師およびの中野彗診断士より生成AIによる人材課題の解決事例をお話しいただきました。
佐藤講師からは自己紹介から始まり、新規就農された経緯、経営理念、経営コンセプト・ビジョンを話され、自分たちが持つノウハウをどのように可視化してこられたかを紹介していただきました。
まずはグループラインで収集された生産量、作業者の工数をデータ化、グラフ化して生産物の収支評価を行い、次年度の生産作物の選別を行い、最終的にざっくりとではあるが農業の原価管理を行えるようにされました。次のステップとして自分たちのノウハウを生成AIに学習させ、どの従業員でも問合わせればノウハウを活用できるように生成AIを作成されました。
中野診断士からは生成AIのデモンストレーションを行っていただき、今後生成AIを活用して行くための取り組み方をお話しいただきました。
[2]「事業承継 ~「ふくしん」の味を受け継ぐとともに、次世代へ事業承継~」
講師:コサカ株式会社 代表取締役 森 裕一氏/福井県事業承継・引継ぎ支援センター 統括責任者 坪川 光弘氏
担当診断士:加藤 永俊
森裕一講師には福井県内でもソースカツ丼で有名はレストランふくしんの第三者事業承継の経緯と思い、現在進んでいるご子息へのふくしんの親族承継に関してお話をしていただきました。
森裕一講師のコサカ株式会社は衣料品の卸、小売を行われていたが、エルパ・フードコートのリニューアルを契機に事業の多角を検討されていたおり、2023年に閉店した「ふくしん」と出会い事業を引継ぐことを決められ、福井県事業承継・引継ぎ支援センターとともに第三者事業承継を行われました。
事業承継に当たっては「伝統の味の承継」「人員体制(スタッフ)の承継」「顧客との信頼関係の維持」「変えるべきもの、変えるべきでないもの」を念頭に進められてきました。当初は経験のない飲食業で苦労をされましたが周りの方々の協力で承継をはたされました。現在は第三者事業承継時と変わらぬ味とのれんの承継、顧客の信頼の維持の思いでご子息への親族承継を進められています。
坪川光弘統括責任者からは福井県内の事業承継の現状と課題を、加藤診断士からは全国的ではありますが飲食業の事業承継の現状と課題をお話しいただきました。
[3]「中小企業へのSDGs経営導入 ~持続可能な経営のために~」
講師:スタイル・オブ・ジャパン株式会社 代表取締役 大森 一生氏/株式会社横山商会 総務課 主任 大田 快津馬氏
担当診断士:川嶋 正己
両講師のお話に先立って、川嶋診断士より「中小企業のSDGs経営導入プログラム」の流れ、SDGs経営の必要性企業にとってのSDGsとは「事業そのものによる社会課題の解決」であり、目的として「経営の持続可能性を高めるなどポイントの解説を行っていただきました。
続いて大森一生講師から第2段階としてSDGs経営の実践事例の紹介を行っていただきました。大森一生講師は「人と自然とが共存共栄するサステナブルな塗箸工芸」の思いでSDGsを実践されています。福井県産間伐材を活用した塗り箸の開発・製造・販売事業に取り組まれ、原料から商品まで全て国内で賄う箸を拡販することで,原料の大半が輸入材という矛盾を解消し,CO2排出削減と森林・林業活性化に繋げ,さらに資源調達の持続可能性,産地の持続可能性を高められています。このSDGsの実践に伴い設定した課題の解決の活動により売上や販路拡大など多くの成果をあげられています。
次に大田快津馬講師から第5段階のSDGs宣言の作成&内外への浸透・発信計画の作成事例として、中期経営計画とアクションプラン、SDGs宣言と株式横山商会で行われている「一人一宣言」をお話しいただきました。





















