コンサルティング事例

マーケティングを駆使して飲食店の無理のない収益改善

2020.01.01 投稿土肥 勝

案件概要

お客様業種
飲食店(イタリア料理)

診断前の状況

開店して10年になるイタリア料理店である。
オーナー兼料理人が陥りやすいことではあるが、腕は良く料理は非常においしいが「おいしい料理さえ作っていれば客は自然とついてくる」という考えから、全く販促活動がなされていないため徐々に顧客離れが進行していた。
食材も地物産や有機・無農薬野菜等の使用、また店構えや店内の雰囲気もこだわりを持って店独自の特色を出した営業を行っているが市内の近隣の顧客にしか認知されていないため効果が出にくく、さらに予実管理がなされていないため分析に基づく対策が立てられない状況であった。

提案した内容・ポイント

診断の結果、以下を改善提案しました。
(ポイント)わずか2人の体制であり店の営業に負担とならない費用対効果の高い5項目に絞った。
(1)フェイスブックとホームページで「季節メニュー」や「こだわり食材」のPRの更新を定期的に行いお客様の関心を引きつける。
(2)原材料の産地(特に地物産)を必ず表示し、お客様に安心感を提供する。
(3)地域密着を徹底し地元企業で行われる季節毎のイベント(花見・クリスマス、忘新年会等)に合わせた手作りチラシとパンフレットを制作し企業・団体に営業し大口の常連顧客を狙う。
(4)店をPRするチラシとパンフレットを制作し協力店に置かせてもらう。
(5)売上実績(日別の客数と客単価も含む)を把握し予算実績管理を行う。

診断後の状況としていかがでしょうか?

オーナーの意識改革(オーナーは販促活動を軽視していた)を行うとともに、これらの販促活動を行った結果、毎月の売上が昨年同月を上回っている状況である。
またフェイスブックのアップの仕方も料理の画像を載せるだけでなく、新鮮な原材料の画像と一緒に載せることで顧客にその料理の価値を理解して頂き興味を引けることがわかってきた。
また遠方からの来店する顧客が少なからず存在することから潜在顧客発掘のため販促活動を一工夫することで更に顧客数と来店頻度が向上すると思われる。